開発エンジニアがDatadog Summit Tokyo 2024に参加した感想

こんにちは!Webアプリケーションエンジニアの川本です!
最近はBUYMAの出品者向けのチームでパフォーマンス改善に取り組んでおります。

この記事はEnigmo Advent Calendar 2024の 2日目の記事です。

少し日が経ってしまいましたが、2024年10月16に開催された「Datadog Summit Tokyo 2024」に参加してきました。

www.datadoghq.com

直近の業務でパフォーマンス改善に取り組む機会が多かったのですが、その際にオブザーバビリティーの向上を支えてくれる、Datadogに興味を持ちました。開発エンジニアにとってもこれらを活用できると視野が広がると感じ参加を決めました。

印象に残ったセッション

Datadogダッシュボードで見える化する、新たなビジネス価値創造のチャンス

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このセッションでは、リリースした機能が意図通りに使われているかを分析し、期待されるスコアを可視化するダッシュボードの活用例が紹介されました。ダッシュボードから課題を発見し、改善につなげることでビジネス価値を創造していくという内容でした。

特に印象に残ったのは、エンジニアがビジネス観点を持つ重要性です。 ダッシュボードを作成するためには、案件の目的や必要なデータを理解する必要があり、それがビジネス観点を養うきっかけになると感じました。

弊社でも新機能をリリースする際に、エンジニアがダッシュボードを準備し、ビジネス側と連携しながら価値創造に貢献していきたいです。

開発者の生産性向上

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このセッションでは、Datadogを活用した開発生産性向上に関するパネルディスカッションが行われました。

最も印象に残ったことは、Wantedly社の市古さんがおっしゃっていた「オブザーバビリティは開発を加速させる」という点です。

www.wantedly.com

大規模リファクタリングやライブラリのバージョンアップ等を行った際の影響範囲はとても広いので、ステージング環境でなるべく確認しようとしても、全てを完璧に把握することは難しいことが多いかと思います。そのため、本番環境にリリースする際はどうしても慎重になりスピード感が損なわれてしまいます。

しかし、オブザーバビリティを向上させると、問題が発生しても素早く発見・対応できるという安心感が得られます。これにより、適切なリスクを取れるようになり、レビュー工数の削減や認知負荷の軽減につながるため、スピードと品質の両立が可能になるという内容はとても納得できました。

弊社で運営しているサービスの「BUYMA」も歴史の長いサービスで、これから大規模リプレイス、大規模リファクタリング、ライブラリの大幅なバージョンアップを控えております。その際に今回学んだことを活かして、オブザーバビリティを向上させながら開発生産性を維持しながら問題と向き合っていきたいです。

導入したいDatadogの機能

今回のサミットを通して様々なDatadogの機能について知ることができました。 その中でも自社で導入したいと考えている機能は Datadog Continuous Profiler です。

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Datadog Continuous Profilerとは?

Datadogの公式ページでは以下のように紹介されております。

Datadog Continuous Profiler を使用すると、最小限のオーバーヘッドでスタック全体にわたって本番環境でのコードパフォーマンスを分析できます。コードプロファイリングを利用して、アプリケーションで最もリソースを消費するメソッドまたはクラスをすばやく検出および最適化できます。これにより、コードの効率が向上し、クラウドプロバイダーのコストが削減されます

メソッド単位でどれだけ時間がかかっているかや、CPU時間、メモリ使用量等のリソースの消費量が可視化されるので、パフォーマンスのボトルネックを発見するのに最適です。

導入したい理由

この機能を導入したいと思ったのは、弊社で運用されはじめて長年経過した機能のパフォーマンス改善に取り組んだことがきっかけでした。

私はボトルネックを見つけるのにまず該当するコード全体を読んでいたのですが、これは根拠のない推測をしているだけで効率が悪かったなと反省しております。

そういった際に Continuous Profiler で計測してコードレベルで可視化してボトルネックになっている箇所を明確にし、修正の目処を立てるといったことができていればより効率的かつ効果的なアプローチがとれていたなと感じております。

おわりに

今回のイベントを通してDatadog、オブザーバビリティに関して新たな知見を得ることができたのと同時によりこの分野に興味を持つことができました。

今回ワークショップには参加できなかったので Datadog Learning Center で興味のある講座を受講して実際に手を動かしてDatadogに関する知見を深めていこうと思います。

最後に、帰り際にいただいたDatadogのかわいいグッズも大切に使わせていただきます!

運営の皆様、素晴らしいイベントをありがとうございました!

明日の記事の担当は フロントエンドエンジニア の張さんです。お楽しみに。


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