男性インフラエンジニアが育児休業取得までにやったこと

こんにちは。インフラグループの夏目です。

今回は技術的な話ではなく、ちょっとプライベートに込み入った話というかエンジニアのワークライフバランス的なお話です。

まったくの私事なんですがこのたび子供を授かることになりまして、ついては育児休業を取ってみようかな?ということで、育休取得までの流れと業務面でどういった対応をしていったのか、といったことを書いていきます。

育児休業を取ってみよう

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今回育休の取得に至った経緯は色々とあるのですが、ひとつにワークライフバランスを見直す良いきっかけになるかな、という意図があります。

時短勤務やリモートワークではなく一旦完全に業務から離れてみて、日常生活における育児の占める割合はどの程度のものなのか(全部だよという意見はごもっともです)ということを理解しておくべきだろう、と。これを把握せずに、妻が産休・育休で子供の面倒を見るのに対して自分だけこれまでどおりの働き方をしていくのは、先々を考えると良いスタンスではないように思えたため、第一子のタイミングで育休を取ることにしました。

エニグモでは裁量労働のメンバーが多いこともあり、育児都合で勤務時間を調整する様子が日常的に見受けられます。このため、いざ自分に子供が生まれますよということになっても、育休を取得すること自体は自然と受け入れてもらうことができました。

受け入れるも何も労働者の権利の行使なので、本来拒否権はないはずでしょうという話なのですが、そうもいかない会社が多くあることもまた事実です。この点についてはエニグモの風土に助けられた部分が大きいなと感じています。

取得までの流れ

さて、では実際に育休を取りましょうとなってからどういった行動を取ったか、時系列に沿って大雑把ですが書いてみます。

2019年10月に妊娠確定となり、ここから家庭内協議に入りました。自分の稼働状況など鑑みて育休が果たして取れるのか、取れるのであればどれほどの期間で収入面で問題がないのか、などについて妻と喧々諤々やり合いました。

法制度の話をするのであれば1年以上取得することも可能ですが、現実問題として夫婦共に育休となった場合の収入への影響は無視することができず、第一子で不安を抱える妻に多少折れてもらいつつも2ヶ月取得してみましょう、ということになりました。

結論が出たのが11月末、ひとまずチームリーダーへ相談です。自分がアサインされているプロジェクトの今後の見通しや、その他担当タスクのチームメンバーへの委譲可否などを考慮のうえ、積極的に育休を取得してほしいとの言葉を頂きました。チーム内の調整は大丈夫(な状態にするしかない)となったので、後は部長や人事総務の方に掛け合うだけ、というところまで持っていきました。

年が明けて2020年の2月、自身のタスクを育休までにどう調整するかといった大まかな線表を作成して部長へ共有し、社内の具体的な育休取得手続きに入ります。

というタイミングで、全世界的に新型コロナウィルス感染症が広がり、エニグモでもリモートワークに突入し手続きはいったいどうすれば…?という状態になってしまいました。幸い事前手続きはほぼないことと、書類のためにわざわざ出社する必要なく郵送してねということで柔軟な対応をして頂けました。ありがたい限りです。

タスク調整どうしたの

タスク調整は実際問題どのようにしたかという点については特筆すべきことはなく、予定日までに大きなタスクを終わらせつつドキュメントを整理したり、自動化可能なタスクは自動化、間に合わない場合は手順書を作るといった形で粛々と対応を進めました。不穏当な表現ですが、トラック係数やバス係数といったものをあらためて意識することができました。

また、カオスエンジニアリングとまではいきませんが、どれだけ自分が準備をして引き継ぎをしたところで不測の事態は発生しうるので、そのあたりはチームメンバーになんとか拾い上げてもらうしかないかな、と自分勝手なことを考えています。

私生活で準備したこと

育休とはあまり関係なく、プライベートで準備したことについては基本的に世間の皆さんと同じです。強いて言えば、以下のようなエンジニアチックな手法で試行錯誤をしています。

  • 書籍や雑誌などから育児に関する必要なものリストをピックアップしてGoogle SpreadSheetへ書き出し、購入期限や数量、消耗品か否かといったメタ情報を付与して購入状況を管理
  • 公的な手続きなど、忘れがちなものはTrelloのカンバンを作って進捗管理

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Trelloのボードイメージ

おそらくこういったことに対応するための専用アプリやサービスもあるかと思うのですが、それらの使い方を覚えている暇があったら使い慣れたツールを使ったほうが早いだろう、と横着をしている状況です。

今後の見通し

前述したように雪崩式にリモートワークとなり、当初想定していた育休へのロードマップとは少々異なる現状なのですが、反面リモートワークでも業務への支障はほぼゼロに近いということがわかりました。2ヶ月間の育休取得後に世間がどういった状態になっているのか(おそらくあまり変化はないでしょうが)推測できませんが、リモートワークへの敷居が下がったこともあるので、たとえば保育園に入れるまではセミリモートワークや半育休といった形態で、柔軟な働き方を選ぶこともできれば良いなと思っています。

このエントリーを書いてる今現在、出産まであと数日といった状況です。2ヶ月後にこのエントリーを読み返して「全然準備できてへんやんけ!なに余裕ぶっとるんじゃ!」となりそうな気配が漂っていますが、2ヶ月後に改めて育児休業の間に起きたことや感想についてのエントリー投稿を予定していますので、そちらをお楽しみに。

結びに

少々自己矛盾してしまうのですが、冷静に考えるとこのエントリーのタイトルは筋が悪いなという印象があります。こんなタイトルのエントリーが企業ブログのバリューとならず、掃いて捨てるようなエントリーとして扱われる時代にしていきたいものですね。


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