BUYMAサービスを運営するエニグモ/VPoEインタビュー「メンバーがやりたいことを後押しするのが自分の仕事」

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こんにちは、人事総務グループの廣島です。エニグモで中途・新卒採用、採用広報などを担当しています。

エニグモは「世界を変える、新しい流れを。」をミッションに、世界166ヶ国に900万人以上の会員を擁するソーシャルショッピングサイト「BUYMA」を運営しています。

今回は、エンジニア部署の部長小澤さんのインタビューをお届けします。 エンジニア組織や開発体制、エニグモのカルチャーなどについて伺いました。

※この記事は Enigmo Advent Calendar 2021 の25日目の記事です。 あっというまでアドベントカレンダーも最終日です!


 

目次


 

まずは簡単に経歴や自己紹介をお願いします

前職は新卒で入社したSIerで勤怠管理や人材管理などのパッケージシステムの開発をしていました。会社の中でも比較的開発を担当できる部署でしたが、役職が上がると開発から離れ管理がメイン(電話片手にエクセルとにらめっこみたいな)となる為、開発に関わりつづけたい、Webに行きたいと思い転職を決意し、ご縁がありエニグモに入社しました。 入社してかれこれ10年が経ち、現在エンジニアの部長を務めています。

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エンジニア組織や開発体制について

現在のエンジニアの開発組織について教えて下さい

現在、エンジニアの組織は、業務委託として参画してくださっている方も含め約50名の組織となっており、4つのグループ(インフラグループ、データテクノロジーグループ、アプリケーション開発グループ、グローバルグループ)に分かれています。

小澤さんが入社してから今までで組織はどのように変わりましたか?

入社した当時、エンジニア組織としては8人程でしたので、それから比べると組織はだいぶ大きくなりましたね。私が部長になってからは、社員15人くらいまでは部長以下の役職を設けず全員フラットな組織でしたが、組織の拡大とともに、各グループにマネージャーの役職を置き、現在の組織体制となりました。

データテクノロジーグループはここ数年で新しくできた組織ですが、グループ立ち上げの経緯を教えて下さい

データテクノロジーグループは元々アプリケーション開発グループの一部で、性能改善やバックエンドの安定化などを担うチームでした。全社的にデータドリブンな環境が加速していく中で、データ収集や機械学習、検索性向上などのデータ領域に対して専門性の高いチームへ進化していき、今のデータテクノロジーグループへとなりました。 これらの進化は会社側からのトップダウンの方針ではなく、現場のマネージャーからのボトムアップで組織が進化していった経緯があります。

開発体制の特徴は?

現在、大きく3つの機能(購入者向け機能、出品者向け機能、サービスインフラ)別チームに分かれて開発案件に対応しています。各機能別にエンジニア、デザイナー、ディレクター、データアナリスト、ビジネスサイド(CS・MD等)が組織横断でプロジェクトにアサインされ開発を進める、機能別の開発体制になっています。

職種で役割を完全に分けてしまうのではなく、企画・設計段階からみんなで意見を出し合い、サービスや機能を作っていくのが特徴です。

機能別の開発体制に移行した背景やその後の変化はありましたか?

元々はプロジェクトへのメンバーのアサインは、プロジェクトの難易度や特性とメンバーの得意分野、やりたいこと、稼働等を見て判断しておりました。 しかし、BUYMAは1つのサービスとして成り立つために様々な機能が組み合わさっています。 例えば、購入者向けの機能(商品詳細ページやレコメンド、クーポン等)と出品者向け機能(出品管理・ショップ連携・お問い合わせ管理等)ではサービスの性質・要件や抱える課題は異なり、仕様は複雑になっているため、開発メンバー全員が全ての機能の特性をキャッチアップすることは難しくなっていました。

そこで、開発メンバーが機能(ドメイン)別に特化することで、専門性を持ち効果的にスピードを上げて案件に対応できるのではないかと考え、機能別開発体制となりました。

開発体制の変更によって、機能ごとにエンジニア一人一人が当事者意識を持って仕事に取り組むことができ、エンジニアもプロダクト開発の目標設定への責任感・コミット力があがったと思います。

BUYMAの開発を行う魅力は?

まずは、BUYMAというそれなりのユーザーがいるECサイト・大規模サービスに関われることでしょうか。やった事への影響も大きいですし、画面を変えれば良くなったとユーザーから褒めていただいたり、時には厳しいご指摘をいただくなど反応もありますし、トラフィックもあるのでパフォーマンスチューニングのやりがいもあります。また、ローンチして17年を超えるWebサービスなので、古いシステム・技術もあり直すことも多いので、そういうところが好きな方であればやりがいに感じる方もいるかと思います。

開発や組織の課題について

前段でもお話ししましたが、17年を超えるWebサービスの為、古いシステムやレガシーな技術もいっぱいあるところですね(新しい技術もどんどん導入していますが)。リフレッシュしないと開発速度が落ちてしまうので、常に技術のアップデートは行う必要があります。 技術のアップデートをするにも、機能やデータベース等が複雑に絡み合っている為、1つの技術を変えると他の機能への影響範囲も大きいため、それぞれチューニングが必要です。そのあたり開発・運用サイクルを効率よく回すためにも、いくつかの改善案を検討しています。

上記のような課題もある為、新しいサービスや機能を開発したいというエンジニアだけでなく、レガシーな技術をモダン化したい、開発が上手くまわる仕組みや環境を作りたい・整えたいというエンジニアも組織全体としてスピードアップして開発する為には必要であり、活躍の機会があります。

エンジニア採用で大切にしていることや、活躍するメンバーとは

エンジニア採用で大切にしていることはありますか?

新メンバーが入社した際にも、その人がやりたいことをやる方がきっといいと思っているので、「こういうことがやりたい」というモチベーションが高く、且つ自走力があり実行できる人がいいですね。実は、私も上からあれしろこれしろとあまり言われないので、エンジニアにもあれしろこれしろ言わないようにしています。やりたい人に任せることが一番いい結果を生むと感じています。

また、成長意欲の高い人や向学心の強い方にはオススメな環境です。 なぜなら、BUYMAはさまざまな機能が絡み合うため、システムとして非常に複雑になっています。新メンバーが、特に若手メンバーがシステムの概要をキャッチアップ・理解するまでに時間がかかり若手に与える適切な課題・タスクを切り分けるのが難しい場面もあります。 「教科書で学んできたことが教科書通りにはいかず、開発する上であれもこれも詰め込まれるので、一気に10人くらいに殴られる感覚になる」と、ある若手メンバーが言っていたのが印象的です。

1つ1つ少しずつ成長したい人にとっては、最初は我慢が必要かもしれません。その分成長のスピードは早く、BUYMAで開発ができればだいたい何でも開発できるようになると思うので、臆せずチャレンジしていただきたいですね。

エンジニアの雰囲気や活躍するメンバーの特徴は?

色々なキャラクターの人がいますが共通項としては、みんなまじめで何事も一生懸命な頑張り屋が多い印象です。また、エンジニアに関わらず、エニグモのメンバーはいい人が多いと思います。

活躍するメンバーの特徴は、アイデアがある人じゃないでしょうか。アイデアというのは、新規の提案だけなく、定例やMTG内でも自分の意見や考えを発言し、発言して終わりではなく行動が伴う方です。そういったメンバーが周囲からも信頼を得られ活躍しているように感じます。

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エニグモの技術選定について

メンバーやマネージャーからのボトムアップで決まる場合が多いですね。 経営判断や、エンジニアのマネージャー会議等で、これを導入していこうというよりは、 専門性のある各メンバーが今の課題の中からこの技術が良いのでないかと判断し導入します。

もちろん例外もあります。規模感にもよりますが、さすがにBUYMA全体の言語をPHPからRubyへ変更しようとなった時や、BUYMAのインフラ環境をオンプレからAWSへ移行等の規模が大きい案件の場合は役員プレゼンし承認を得ています。そのほか、技術導入による影響範囲が大きい場合や、導入にお金が絡む際も私のところに相談が来ますね。

エンジニアのキャリアについて

どのようなキャリアアップの選択肢がありますか?

スペシャリストとしてもマネージメントとしてもキャリアアップの選択の機会があります。 役職や肩書がなくてもスペシャリストとして高い報酬が得られる給与体系となっており、本人の志向や経験スキルに応じて柔軟なキャリアステップを歩んでいただけます。

マネージャーへはどのようにアサインされるのでしょうか?

エニグモのエンジニアの特徴としては、チームを作りたいという人よりも、スペシャリストになりたい人の方が多いように感じます。その為、マネージャーを任せたいメンバーには1on1等でやってみる?と聞いています。

一概には言えませんが、任せたいと思うエンジニアはすでにメンバーの役割を超えて、チームをまとめていたり、PM・リーダーとしての動きをしているので、そこからマネージャーをやってみようかとなるパターンも多いように感じます。意図的というよりも自然とそうなっています。

フロントエンドエンジニア、サーバーサイドエンジニアを明確に分けていないのも特徴ですよね

はい。エニグモではエンジニアの担当領域をフロントエンド、バックエンドではなく、サービス・プロジェクト単位でアサインしている為、フルスタックな知識・経験やスキルをつけることが出来ます。

なぜ分けていないかというと、フロントエンド・バックエンド両方できた方がやりがいや完成した際の達成感があると考えているためです。 せっかく画面があるサービスなので裏側から表に出てくるまでの一連の流れをやった方が楽しいと思うため、やりたいメンバーにはサーバーサイド、フロントエンドとわずにプロジェクトにアサインし任せています。

部長として大切にしていることはありますか?

みんなが楽(ラク)になればよいなと思っています。楽というのは業務が上手くまわる感じですね。

1on1でも、今の仕事は楽しいか、何をやりたいのかを聞くようにしています。何が好きで何がやりたいかを聞いてそれを実現できる環境を作ることが今の私の役割だと思ってます。 経営陣もエンジニア組織のみならず、各部門の意思を最大限尊重してくれる文化なので、部長としてもやりやすい環境だと思っています。


 

以上、エンジニア部長の小澤さんのインタビューでした! こちらで、 Enigmo Advent Calendar 2021 は以上となります。今年も色々な記事がありましたね。 2022年もよろしくお願いします!


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