こんにちは。 株式会社エニグモ 新卒 2 年目 エンジニアの橋野です。
先月開催された、AWS Summit Tokyo 2023 に行ってきました。 今年の AWS Summitはハイブリット開催で、オンライン、オフライン共に参加できるようになっていました。 会場での開催は、2019年以来の4年ぶりということです!
私は、現地で1日目のみ参加させていただきました!会場は、千葉県の幕張メッセです。
AWS については初心者ですが、初心者でも楽しめるということで行ってみました!
サミットでの過ごし方
時間 | 行程 |
---|---|
10:00~ | 受付 朝昼兼用ごはん |
11:00~ | スポンサーブース |
12:00~ | これから始める AWS クラウド、最初の一歩は AWS Cloud Essentials |
13:00~ | AWSome Day ~踏み出そう、AWS への最初の一歩~ |
16:00~ | ニンテンドーアカウント リノベーションプロジェクト |
17:00~ | AWS AI サービスを使ってあなたのシステムにも機械学習を導入しよう! |
幕張メッセの会場について、すぐに受付を行いました。事前に受講票を印刷していたので、スムーズに会場内に入ることができました。
スポンサーブースでは、企業からノベルティをもらうと受講票をスキャンするという仕組みは新しくて面白かったです。
また、AWS 社員から直接話を聞けたり、スポンサーの導入事例やスポンサーのサービスを詳しく聴くこともできました。
午後からは予約していたセッションに参加しました。
わたしは業務で AWS を担当していないので、初心者向けのセッションに参加しました。
私が参加したセッションはほとんどがサイレントセッションでした。発表者のマイクの音を手元のレシーバのチャンネルを設定することによって、聴くことができます。新しい!!
この取り組みは、没入感があって受講者としては非常に体験が良かったです。ただ、座席が取れないと立ち見できないので、早めにお席を確保しておきましょう!
今年は、事前にセッション予約をしていても、5分前くらいまでに入場しておかないと、予約していない方でも入場することができるようになるようでした。(私が見た限りでは)
ちなみに、椅子はパイプ椅子なので長時間のセッションを受講するとお尻が痛くなるので、ノベルティのクッションがあってよかったです。
印象に残ったセッションの感想
AWS Cloud EssentialsとAWSome Day
AWS Cloud EssentialsとAWSome Dayは、AWSクラウドをこれから利用する方にとって非常に役立つプログラムでした。 この2つのプログラムを受講すれば、AWSに多様なサービスについて、どのようなことが実現できるのかということを理解することができるようになっています。
AWS Cloud Essentialsは、AWS の基本的なサービスの紹介でした。具体的には、「リージョンとAZ」「EC2」「RDS」「VPC」「責任共有モデル」について理解することができます。
話のテンポがゆっくりで聞き取りやすく、集中して受講できるようなセッションでした。
AWSome Dayの方は、AWS Cloud Essentialsよりもより、多様なAWSの主要なサービスについて、理解することができるプログラムです。
AWS Cloud Essentialsの内容に加えて、「IoTサービス」「機械学習」「ブロックチェーン」などについての説明を受けることができました。聞いたことがないサービスなどもたくさんあったので、ワクワクしながら受講することができました。
講演後には、AWSのエキスパートの方と直接話すことができるので、質問や疑問点を解消することができます。現地参加ならではの魅力です!
以上のように、AWS Cloud EssentialsとAWSome Dayを受講することで、AWSの主要なサービスについて知ることができました!
この2つを受講することによって、より理解が進むことができました。
たとえば、ストレージでは、S3やEFS、EBSという3つのサービスが紹介されていました。私はファイルの管理にはS3を使っていますが、他の2つのサービスについては知りませんでした。
S3は非常に便利ですが、ファイルを直接マウントしたい場合や、より高速なスループットが求められるワークロードでは、EBSやEFSの利用も検討できると思いました。
リレーショナルデータベースでは、Amazon RDSと、Amazon Auroraというサービスが紹介されていました。私はアプリケーション開発をしているので、SQLクエリを通じてデータベースとのやり取りをしますが、そのインフラがAWSやオンプレミスのサーバー上でどのように動作しているのかについてはあまり考えたことがありませんでした。
この講演を聞き、Amazon Auroraというデータベースを使うことで、高い障害耐性やデータ耐久性を提供していると知りました。 Auroraを利用することでDBの運用が楽になると思いました。
これからAWSを学びたいという方は、来年のSummitで、AWSをより深く理解するための第一歩として受講することをおすすめします!
ニンテンドーアカウントリノベーションプロジェクト
次に受講したセッションは、「ニンテンドーアカウントリノベーションプロジェクト」という 任天堂株式会社と株式会社ディー・エヌ・エーのセッションです。
このセッションでは、ニンテンドーアカウントというNintendo Switchなどでゲームをする際に利用するユーザーアカウントシステムにおけるリノベーション案件をどう進めたかのセッションでした。
元々はEC2 + Perl で構成されたシステムで、そのリノベーションを実施する理由としては、いくつか挙げられていましたが、さらなる利用者の増加に伴って、現状の技術スタックでのサービスレベルの維持が困難と判断したことと集約できそうでした。
リノベーションは、アプリケーションを全面的にPerlからJavaに書き換え、インフラをコンテナに置き換えていき、アーキテクチャをマイクロサービスにしていくという内容です。
多くの企業が採用しているモダンなアーキテクチャや言語の採用というような一般的な内容に見えます。
実際に移行を進める上で、莫大なPerlのコードを全てJavaに書き換えるのはかなりの労力です。
そこで、ニンテンドーでは、一時的に人員を増加させるためのリノベーションチームを発足しました。ここが、私がこの登壇で一番興味深いと思った点です。
このチームはリノベーションが完了された段階で、解体されることを目標に作られたチームで、リノベーションプロジェクトを推進する責務を担っています。
サービスレベルについての責務を持っているチームと独立したチームを作ることによって、保守的にならずプロジェクトを進めることができるという側面があると思いました。
もし、同じチームにしてしまったら、目先のサービスレベルの方が重要になるため、なかなか進まなかったのではないかと思います。
普段使っているサービスのシステムについて知ることができて大変興味深かったです。
参加を通して
AWS クラウドについて初めて学ぶことができ、非常に勉強になりました。
AWSの基礎知識や主要なサービスについての説明や、それらを活用するメリットや具体的な活用例など、わかりやすく解説していただき、初心者でもとても楽しめました!
AWSクラウドの無料枠の紹介があったので、個人の開発でも利用してみようと思いました。
セッション登録の際にレベルが記載されているので、自分に合ったレベルのセッションを登録することで、楽しめると思います!
また、企業ブースでは、たくさんの展示や AWS の事例紹介があるので、余裕のあるスケジュールを組むとより楽しめそうです。
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