エンジニアインタビュー 第3回 庄子さん編

エニグモBUYMA の中のひとを知ってもらおうと、エンジニアへのインタビューをしてみました。
第3回は、2018年9月入社、データサイエンティストの庄子さんです。

インタビュアー
小澤:2011年4月入社。部長。
伊藤:2018年5月入社。新卒2年目。

これまでの経歴について

伊藤:
エニグモ入社まではどんなお仕事をされていたのですか?

庄子:
前職はデータ分析の受託ベンチャーで、その前は精密機器メーカーに10年近くいました。

伊藤:
大学ではなにをされていたのですか?

庄子:
大学は理工学部で、材料や物質工学の研究をしていました。研究室では物性物理です。金属の酸化物の粉をまぜて焼いて解析するような内容です。
それから大学院には進まずに就職しました。
研究所に配属されて、部品の異常検知アルゴリズムの開発などをして、その後、カメラの事業部に異動して、オートフォーカスアルゴリズム開発をしました。オートフォーカスがいかに早く、ピンぼけせずに、というような開発です。

伊藤:
そこからなぜデータ分析の道に進まれたのですか?

庄子:
アルゴリズムを開発して、仕様書にして組み込みソフトの部門に渡すんですね。検証のための開発はしますが、自分のコードは製品には載らないんで、自分の書いたものが製品にのるようなことがしたいなと思ったんです。検証だけでなく、最後まで自分で責任を持ちたいなと思いました。
それで転職活動していて、なんとなく機械学習とかビッグデータとかに関わることがしたいなと思い、データ分析の受託ベンチャーに応募しました。流行っていたってのもありますが、実装して問題解決にも関われそうだなと思い転職を決意しました。

エニグモ

伊藤:
エニグモに入社した決め手を教えて下さい。

庄子:
採用が早かったのが一番の決め手です。異例の早さだと聞いて、縁かなと思いました。
もちろんBUYMAのデータを扱えるのは魅力的ですし。

小澤:
たしかにあんなに早いことはないですね。

庄子:
それと、知り合いにエニグモに関わったことのある人がいて、人間関係が良さそうな会社という評判を聞いていたので安心して決めることができました。

入社後の印象は

伊藤:
入社後のエニグモの印象はいかがですか。

庄子:
聞いていたとおり皆さん人当たりがよくて、いい人が多いですね。お互いを尊重している感じがします。
他人を批判するような言い方をする人がいないですね。
なので仕事をすすめるうえで、解決すべき問題があって、それを真っ当な議論で進めることができています。
エンジニアでいうと、おしゃれへの感度は人それぞれですね(笑)

伊藤:
ファッションへのプレッシャーはありましたか?

庄子:
多少ありましたが、面接で大丈夫ですよと言っていただけていたので、プレッシャーはそんなになかったです。

入社してからの一番の思い出は

伊藤:
入社しての一番の思い出はなんですか?

庄子:
ランチにたくさん誘ってもらいました!

伊藤:
たしかなんか一時期バズってましたよね。

小澤:
「はじめてデータサイエンティストという人が来た!」って。

庄子:
最初に出したブランドのセグメンテーションがすごくキャッチーで、皆さんに刺さったんだと思います。
データサイエンティストは数が少なく、募集から採用まで時間がかかったと聞いていて、期待されているんだなと思いました。

伊藤:
プレッシャーは感じませんでしたか?

庄子:
入ったときはやれることをやるだけと思って、そんなに感じていませんでした。
施策を回す、実現することに意識が注力してしまって、、価値を出せているのかと、もっと手っ取り早くデータ分析できるところもあるはずなのに目が行き届いていないなとか、ビジネス的なインパクトを出せていないなと思って焦ったこともありました。

入社後変わったことはありますか

伊藤:
なにか変わったことはありますか?

庄子:
施策を課題からタスクに落として遂行するのが大事だとおもっていたのですが、組織づくりや採用にかかわれるようになって、人を増やして会社としてのデータ分析のプレゼンスを挙げたいという思いが強くなりました。

小澤:
一人目のデータサイエンティストということで困ったことや良かったことはありましたか?

庄子:
データの可視化や、アルゴリズムの手法に関して記事にしたり報告したりしたときに、反応が薄いというか、どれだけ伝わっているのかと不安に思った時期もありました。
こういうやり方に皆さん慣れていないんだろうなという感じで仕事をしていました。
歩み寄りや、認識を合わせることが必要なので、もし僕の伝え方が不十分だったとしたら、気軽に分かりづらいと指摘してくれても良いのにと思うこともありました。
でも分析を繰り返していくうちに、フィードバックを受けるようにもなり、だんだんキャッチボールをできるようになってきたと思っています。
データサイエンティストとして提案しやすい状況になってきていると思います。

現在の業務について

伊藤:
現在の業務を教えていただけますか。

庄子:
今やっているのはセール施策のA/Bテストとその効果検証と、セール対象のターゲットユーザーを判別するアルゴリズム開発もしています。具体的には離脱しそうな人の抽出するアルゴリズム開発ですね。
その他、マーケティング施策の効果検証もしています。

小澤:
伊藤くん、わかってる?

伊藤:
いや。。普段関わることがあまりないというか、(Webエンジニアなので)そもそもやっていることが全然違いますし、、、

庄子:
そうなんですよね。思ったよりエンジニアと関わらないんですよ。エンジニアとは普段、木村さん(庄子の上司のWebエンジニア)としか話さないですね。

伊藤:
最近だと、平井くん(2019年新卒Webエンジニア)と実装やってましたよね?

庄子:
そうですね。でも具体的な実装については木村さんに指揮をとってもらって、僕の作ったAPIを平井くんが使っていましたが、平井くんのやっていることは直接見ていなかったです。
平井くんの実装でAPIの使い方を間違えていたところもあったので、もっと直接コミュニケーションを取ったほうが良かったと思っています。たとえばどういう目的でこの実装が必要で、といったところをちゃんと事前に共有していなかったなとも思っています。これからその施策の結果をちゃんと共有したいと思っており、準備をしています。

失敗

伊藤:
エニグモでの最大の失敗を教えて下さい。

庄子:
気づけば分析で数値的なインパクトを出せていなかったなと思っているのが最大の失敗なんですが、わかりやすい失敗でいうと、GCPインスタンスをポチッと消してしまいました。

伊藤:
それは結構重要なインスタンスだったんですか?

庄子:
まあそんなに重要じゃないというと言い過ぎですが、同僚の使っていた分析環境なので、BUYMAのサービスに影響はしないですが、分析には影響がでますよね。作り直すことはできるので消してもいいんですが、消してしまったと気づいたときは焦りました。

エニグモのいいところ

伊藤:
エニグモのいいところを教えて下さい。

庄子:
これも先程申し上げたとおり、人がいいなと思っていて、、、

小澤:
「先程申し上げたとおり、、」ってなんか硬いなぁ(笑) 面接みたい(笑)

伊藤:
そうですね、もっとラフな感じで大丈夫ですよ。

庄子:
(笑)
エニグモのいいところは、話していてストレスがないですね。オレがオレがって人がいないですし。
ファッション業界ってちょっと "うぇい" な人が多いとおもってたんですが、

伊藤:
そうですよね、僕もファッション業界ってイケイケな人が多いんだろうなと思っていました。そういう人がいないと。

庄子:
エンジニアもエンジニア以外もコミュニケーションが取りやすいと思っています。
あとは余計なことを言われないですね。細かいプロセスに関してのマイクロマネージメントはしないですね、やりたいことをやらせてくれます。

伊藤:
小澤さんが自由ということですね。

庄子:
それから、サービスとして売り手も買い手もどちらも有利にしたいというサービスですよね、エニグモじゃなくてBUYMAのいいところですが。そういうユーザー志向の強いサービスに関わりたい人はいい人が多いんじゃないでしょうか。

伊藤:
まとめると、エニグモの人はいい人ばかりということですね。

庄子:
あとは、意外とオフィスの立地がいいと思ってます。人が多すぎないですね。
たとえば、渋谷・六本木・新宿でランチにでると人とぶつかりそうになるんですよ。それが嫌だったんです。ここはランチの選択肢がメチャクチャ多いわけではないですが、十分なぐらいあって、人にもぶつからないのでいいですね。

伊藤:
お昼は外に行くことがおおいですか。青山でおしゃれランチ。

庄子:
あまりおしゃれな店には行かないですよ。ココイチとかよし牛とかですね(笑)

改善点

伊藤:
エニグモの悪いところ、改善点はありますか?

庄子:
エンジニアの雑談がへたですね(笑)
オレがオレがって自己主張する人がいないのの裏返しなのか、、、エンジニアはもともとおとなしい人が多いとはおもいますが、もうちょっと雑談があってもいいのかなとおもいますね。
雑に「こういうタスクを機械学習でできない?」とか、そっから仕事になったりするかなぁとか、誰がどのぐらいデータ分析や機械学習に理解・興味があるのかなぁとか、雑談から仕事をやる上でのヒントを得られると思っています。まあ、自分から雑談しに行ってもいいんですけど、、、

伊藤:
あんまり雑談するタイミングもないんですかね。自分の席で仕事して、終わったら帰る、ってしてたら雑談するタイミングがないですよね。
たとえばリゾートスペースでみんなでランチしますってやったら接点ができて雑談するかなとも思うんです。

小澤:
ランダムランチじゃないですか?
(以前に伊藤が開催していたランチイベント、いまは開催されていない)

伊藤:
復活ですかね(笑)
たとえば庄子さんがやっている Slack の times チャンネルに気軽に聞くのもありですか?

庄子:
そうですね、ぜんぜんありです。

伊藤:
ただ飲み会のときはみんな騒がしいと。結構飲み会は参加されてますよね。

庄子:
そうですね、お酒自体が好きですし、話すきっかけとしていい機会だと思っています。

伊藤:
飲み会に限らず、イベントにも積極的に参加されている印象があります。たとえば昨日のボードゲーム部にも一緒に参加しましたし。

庄子:
そうですね。
僕の信念というか方針があって、Webサービスに関わりたいという動機ともかかわるんですが、いろいろなポジションの人の話を聞いて、BUYMA全体のサービスができるまでの仕組みに一貫して関わりたいという気持ちが強いので、横のつながりができる場には極力出たいなと思っています。エニグモはまだ100人ぐらいの組織なのでそれができると思っています。

どんな人と働きたいですか

伊藤:
どんな人と一緒に働きたいですか?

庄子:
自分が興味を持っていることを積極的に発信しながら、どうやってBUYMAに使えるかなと考えられる人と仕事したいですね。
自分とは違った視点を持った人だと刺激にもなりますし、いろんな角度からBUYMAを見られるようになるかなと思います。

伊藤:
データサイエンティストと聞くとハードルが高い、経験がないとできないと思ってしまうのですがどうですか?

庄子:
ハードルが高いというのはやっていることが難しいそうってことですか?

伊藤:
はい、そうですね。

庄子:
もちろん機械学習の理論を詳細に知ろうとすると、数学ができないとだめだとか、知っていたほうがアルゴリズムのチューニングのやり方を思いついたりして優位になるということはあるのですが、難しいことをやろうと思わなければ、自分の得意な分野でデータ分析に関わっていくという職種だとおもっていて、たとえばビジネスに強いバックグラウンドがあればそれを生かしてデータ分析をしていくというキャリアもあると思います。また、機械学習を使うとなると、PythonやR等を使わないといけないのでプログラミングの知識も必要です。そういった意味で必要なスキルの幅が広いので難しそうとおもわれるのですが、ビジネス寄りの人や、エンジニアのバックグラウンドの人、理論や数学が好きというひとが、それぞれ得意なところを持ち寄って歩み寄っていけばいいと思っています。
なのでデータへの関心があれば誰でもなれると思っています。

伊藤:
最初からすべてのスキルを持っていないとなれないというわけではない、ということですね。

庄子:
そうです、すべて持っていなくても大丈夫です。実際のデータに触れて、何らかの意思決定に関わっていく経験が重要ですし、その過程で必要なスキルは身につけていけば良いと思います。

応募を考えている人へ

伊藤:
応募を考えている人になにかメッセージはありますか?

庄子:
ちょうど一年ぐらいたつのですが、やればやるほど掘り下げたいところが出てきます。
ユーザーの行動ログや、画像データもありますし、データ分析をやりやすくする基盤やダッシュボードを整えたり、やりたいことはたくさんあります。
課題がいっぱいあるので、解きたい課題から挑戦してくれる人がいいですね。

ご趣味は

伊藤:
唐突ですが、ご趣味は?

庄子:
趣味は、ない(笑)

伊藤:
映画鑑賞とか?Netflixとか?

庄子:
映画、漫画、動画を見たりしますよ。先日「天気の子」をみました。
旅行も好きですよ。

伊藤:
海外旅行とかはいかがですか?

庄子:
一昨年に新婚旅行でベトナムに行きました。
今度のリフレッシュ休暇で海外に行こうと思ったら、パスポートの期限が切れていて諦めました。
ヨーロッパも5カ国ぐらい行きました。中でも、クロアチアのプリトヴィッツェ国立公園に行けたことは一生の思い出です。

伊藤:
ヨーロッパは社会人になってからですか?

庄子:
そうです。学生の頃はあまり旅行に興味はありませんでした。
20代のころはテニスをしていました。1社目の会社にテニス部があってそこでずっとやっていました。
大学時代はスキーサークルに入っていました。
基礎スキーという分野がありまして、採点する人がいて採点されるんですよ。それをやっていました。
競技スキーはオリンピックの種目になっていますが、基礎スキーはそういうのじゃないですね。

伊藤:
(検索しながら)正確性・合理性によって競われる採点競技なんですね。
最近は基礎スキーをやっているんですか?

庄子:
基礎スキーはやらないですよ(笑)いまは年1回スキーに行くぐらいですね。

伊藤:
問題点は採点基準が明確ではないと。

庄子:
そう!
スキー場でスクールやっている人が採点するんですけど、その人の独自ルールになっていると思います。
同じ級でも受験する場所で違うと思います。
これを統計的にモデリングするのが僕の夢です。。。嘘です(笑)

伊藤:
最近は運動しますか?

庄子:
最近はしないです。ちょっと暗くなるんですが、ヘルニアで腰が痛くて。。。
あとは趣味、、、読書。技術書読むのも好きです。
Kaggleもやっているんですが、そんなに真剣にはやれていないです。

伊藤:
Kaggleは予想が当たりましたね。

庄子:
どういうことですか?

伊藤:
これまでのインタビューは仕事のことばかりでプライベートなことを聞いていないから聞いてみようと小澤さんと話していて、庄子さんまじめだからKaggleですよって言ってたんですよ(笑)

庄子:
まじめって(笑)
好きなことを仕事にしたいと思っているのでやりますよ。

小澤:
いいですね、趣味と仕事が一緒にできるっていいですよね。

庄子:
そんなに週末はまじめにやってないですけどね(笑)

小澤:
はい、それではこの辺で。

庄子:
ありがとうございました。

伊藤:
ありがとうございました!