こんにちは。2021年度より株式会社エニグモに新卒で入社することになりました、岡本です。
普段はMac使いですが、10月にうっかり注文してしまったLenovo ThinkPad X13 Gen 1 (AMD)がもうすぐ届きます。2ヶ月待ちました。WSL2の使い心地をチェックしたいと思います。
この記事は Enigmo Advent Calendar 2020 の7日目の記事です。
私が就職活動を行った2020年は新型コロナウイルスが流行し、全世界が多大な影響を受けました。そうした中で私がどのように就職活動を行ってきたか、そして内定先企業である株式会社エニグモに入社した経緯について、その他諸々綴ります。
いわゆる就活体験記です。
5000字超えの問わず語り、ぜひお付き合いください。
目次 2020年11月よりアルバイトとしてサービスエンジニアリング本部に所属し、海外通販サイト『BUYMA』のWebアプリケーション開発に携わっています。 大学在学中にプログラミングの学習を始め、企業でWebアプリ開発の業務を行ったりインターンに参加していました。 幼い頃から自宅のパソコンでインターネットを閲覧したり創作することが好きでした。小学校にもパソコンがあり、タイピング速度は学校で一二を争うほど速かったです。しかし中高生になった段階でスマートフォンを手に入れ、パソコンを使う機会は激減しました。 高校生の頃、部活動をせずに学校が終わったら急いで家に帰って音楽や深夜ラジオを聞いたり映画やコントのDVDを見たりカルチャー雑誌や文学作品を読んで一人の時間を楽しんでいました。地方で文化に飢えていた私、ライブや劇場に通うために大学進学を機に上京し、更にカルチャーに塗れた生活をしたいなとぼんやり考えていました。 が、紆余曲折あって上京を断念することになり、地元関西の大学の経済学部に進むことになりました。その時「困難に直面しても自力で立ち向かっていける武器を身に付けたい」と思いました。そんな中、書店で手に取った本に「これからの時代はプログラミングスキルを身に付けている人が重宝される」と書いてありました。すぐさまプログラミングについて調べ、Progateで学習し始めました。そこでプログラミングは面白いと思い、できるようになりたいと思いました。 プログラミングの学習を始めてから数ヶ月経過し、その中でスタートアップという世界があることを知りました。また、当時(2017年)は仮想通貨・ブロックチェーンがトレンドで、それらの技術に興味がありました。SNSを駆使し、仮想通貨に関する事業を行うスタートアップを見つけてインターンすることになりました。 僕が任されたのはエンジニアリング業務ではなく仮想通貨メディアのライター業務でした。エンジニアをやりたいと思ったものの、ライターの業務もやりがいがあり楽しかったです。しかし、社内にいたエンジニアたちがホワイトボードを囲んで議論したり黒い画面に向かってコードを書いているのを横目で見て、やはり彼らのように働けるようになりたいと思いました。また、別のスタートアップの社長の方からもエンジニアになるよう後押しをいただいたこともあり、再びプログラミング学習に力を入れました。 ある程度学習が進んだ大学2年の終盤にさしかかる頃、先輩の紹介でWebエンジニアのバイトを始め、サマーインターンやハッカソンにも参加するようになりました。 満を持して3年時に参加した複数の企業のサマーインターンで、全国から集う優秀なエンジニア学生たちを目の当たりにし、自分の無力さを痛感しました。さらに逆求人形式のイベントに参加した際にも企業から辛辣な評価を受け、完全に心が折れ、自分の行先を見失っていました。情報系の大学/大学院を受験することも考えましたが、色んな人に相談し、エンジニアとして就職する決意を固めました。 年が明け、企業の本選考に応募し始めた矢先、新型コロナウイルスが流行し始めました。エニグモを始め、各社オンラインでの面接が基本となったため、地方に住んでいる身としては移動のコストが掛からず、大変助かりました。 内定を貰い、アルバイト入社した現在もなお、オフィスに出社したことがありません。社員の方とも直接お会いしたことがありません。しかし、ZoomやSlackでコミュニケーションが取れるため、特に不便は感じていません。(が、せめて直接挨拶したい) こういったことはIT企業、なおかつエンジニアという職だから実現するのだな…と、しみじみありがたく思います。 選考を受ける過程で、大事だなと思ったことや、準備をしていたことがいくつかあるのでご紹介します。 面接を受ける中で一番大事だと思ったのが「聞かれたことについて答えること」です。 簡単なことだと思われるかもしれませんが、意外と難しいことだと思います。 聞かれたことについて無目的に答えるのではなく「事実と意見を区別して答えること」が重要だと感じています。事実について答えるように質問をされているのに自分の意見を話してしまったり、余計なことを答えてしまうことがあるので、聞かれたことについて的確に答えることを普段から意識しています。 面接の終盤、面接官の方から「最後に質問はありませんか」と問いかけられることが多いと思います。私はよく面接全体のフィードバックを貰っていました。「僕のことどう思いましたか?」という感じで。指摘されたことはすべて紙のノートやNotionにメモしていました。 例えばある時は「淡々と抑揚のない感じで喋っている」と指摘されたので、次回から少し声を張ったり表情を緩めて話すことを意識するようにしました。 Notionには「就活」というディレクトリを作り、その下に「就活の軸」「自己紹介」「フィードバック」「想定される質問、それに対する回答」「企業の情報、面接の記録」などのファイルを作って、日々言語化を繰り返し、自分は心の中で何を思っているのかを言葉に起こす作業をしました。 心の中で思っていることを言葉にすることの有効性については、T. ウィルソン 村田光二 (訳)『自分を知り、自分を変える―適応的無意識の心理学』(新曜社、2005年)の第8章が参考になりました。
自己紹介
エンジニアを目指したきっかけ
就職活動について(どういった軸で行い、エニグモと出会ったか)
コロナ禍での就活
選考について
聞かれたことについて答える
内観し、自己を見出す
会社選びの基準としては「社内のコミュニケーションは活発になされているか、技術の面で自分が貢献できそうか」などを焦点に置いていました。今後リモートワークが継続される可能性は高いため、各社コミュニケーションの仕方をどう工夫しているか面接で尋ねていました。
今までに作ったアプリや関わったサービスについて説明できるようにしておくのは重要です。自分がどんな役割を果たしたのか、こだわりポイントやつまづいたポイント、問題をどう解決したかなどを語れる準備をしました。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という言葉があるように、遭遇した問題やバグは解決してしまえば案外忘れてしまうものです(よね?)。いざ聞かれると答えられないということが分かったので事前に思い出していつでも言えるように準備していました。また、普段使っているWeb技術についても説明できるようにしていました。
技術試験
コーディングテストを課す企業があるので、AtCoderを使ってA~C問題を解けるように練習していました。未だにコーディングテストは苦手です…。
Webエンジニアの場合は、まずアプリケーション作りを頑張って、使っている技術について説明できることを優先すべきだと思います。
エニグモの採用(説明会・面接・面談)への印象
就活を始めた当初、エニグモを受ける予定はありませんでした。ある日の選考で受け答えがうまくいかず、失望の眼差しで求人サイトを眺めていたところ、偶然エニグモの新卒採用の募集が目に留まりました。事業が画期的で技術スタック的にも一致すると思い、軽い気持ちでエントリーしました。
エントリー後の人事面談を経て、1次・2次面接では各回エンジニア2名との面接を行い、最終面接で社長を含む役員3名・人事部長1名との面接を行いました。いずれも面接の翌日には結果をお知らせいただいていました。意思決定の素早さに驚きました。
面接期間は人事の方と連絡を取ることが多いですが、迅速かつ丁寧に対応していただき、好印象を抱きました。
そのほかにも、歳の近い複数の社員の方とのカジュアル面談を組んでいただきました。エニグモではBUYMAという安定した基盤がある中で、若手でも柔軟に裁量をもった仕事が出来ると聞き、自分の志向に合っていると感じました。
エニグモに入社した理由
過去にアルバイトで開発していたC2CのECサービスがあるのですが、クローズすることになりました。会員登録数は増えても購買数が伸び悩んでいて、エンジニアも施策に関して意見を求められる場面がありました。自分なりの提言はしてみるものの目に見える成果は出ませんでした。エンジニアのアルバイトとは言えども、少しでも力になりたかったです。
そこで、利益をあげているECサービスにはどんなエンジニアがいて、どんな開発をしているのか、どうやってビジネスサイドと連携を取っているのか、知りたくなりました。
そんな自分にとって『BUYMA』のエニグモは魅力的でした。会社自体はかねてから官報ブログやStrainerを通じて認知していました。
テックブログを読んだりサービスをチェックし、使われている技術が自分のスタックに一致していることやOSSに関わる方がいることから、ここならエンジニアとしての腕を磨けて、自分が抱える課題にも向き合えると思い入社することにしました。ちなみに内定を承諾するまで1ヶ月ほど検討しました。早期承諾を迫られることはなく、いつまでも待つと仰って頂きました。
現在インターンとしてどのような業務を行っているか
現在大学の卒業を控えており、卒業までの間は11月よりエニグモでインターンとして勤務しています。
入社して1ヶ月程度なので、BUYMAの開発フローの理解に励んでいます。BUYMAは運用年数が長きに渡る大規模サービスであり、開発の中でいろいろ複雑な点があると感じます。簡単なチケットを割り当ててもらい業務に慣れている段階です。
新卒入社の先輩である平井さんにメンターとしてお世話になっています。チーム長の大川さんも含めて3人で朝会を行い業務をスタートし、疑問があればSlackで伝えたりZoom/Google meetをつないでペアプロをします。業務の終わりに日報を書き、作業内容を整理しています。
普段気をつけていることは「抱え込まない、自分で考える」です。分からないことは速やかに相談しますが、検索したりソースコードを読んで理解できそうことは自力で解決します。
今後の抱負
4月から社員として本格的に開発に携わる予定です。事業に貢献できるエンジニアになりたいと思います。業務に加え、情報技術者試験の受験、OSSへのコミットも目標に技術力を磨いていきたいです。
エンジニアを目指す就活生へのメッセージ
エンジニアとして生きていく以上、常に勉強をすることが大切です。(自戒を込めて)
初心者あるあるですが、こんなWebサービスを作りたい!と意気込んで大きいものを作ろうとして、結局何も出来ずに終わることがあります。
何か作りたいけど何をすれば良いかわからないという場合にはCRUD操作ができるアプリケーション、CLIツールや電卓など、地味で小さいものから作ることをお勧めします。進歩が目に見えてモチベーションが持続しやすいです。Ruby gemやnpmパッケージの自作もお勧めです。
そして何より、プログラミングを楽しみましょう。エンジニアに限らないことですが、仕事をしたり人と付き合う中でつらいと感じることがあると思います。でも、コードを読み書きすることにすら喜びを感じられないのはもっとつらいです。
リーナス・トーバルズがLinuxカーネルを作ったのは世のためでも人のためでもなく「僕にとって楽しかったから」です。楽しくやりましょう。
Just for Fun: The Story of an Accidental Revolutionary
- 作者:Torvalds, Linus,Diamond, David
- 発売日: 2002/06/01
- メディア: ペーパーバック
僕から以上です。最後までお読み頂きありがとうございました。
明日の記事の担当はエンジニアの大川さんです。お楽しみに。
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