トレジャーデータ新サービス発表会に行ってきました

エンジニアのにのみやです。

トレジャーデータが新サービスを発表するというので行ってきました。

内容については以下のようなメディアで記事化されている他、

トレジャーデータ,新サービスを発表 ─高速クエリエンジンとデータ可視化エンジン

トレジャーデータ、POSデータ300億件が30秒で処理できるビッグデータ分析

米トレジャーデータ、DWHのクラウドにアドホッククエリーなどを追加

以下ではパネルディスカッションの様子も詳しく書かれています。

『トレジャーデータ、新サービス発表!〜進化したクラウドデータサービス〜』に参加してきた

なので、ここではこのような会に参加したきっかけや個人的な感想等を書いてみたいと思います。

エニグモにはEG labという制度があり、エンジニアが技術的に興味があることを試したり作ったりすることができるようになっています。(参考: 金曜は午後フリー?!エンジニアの「やる気」に火をつける。エニグモのスゴい社員モチベート術)

以前からこの時間にはビッグデータ関連のことをやっていました。バイマでは世界75か国に在住する4万5千人のバイヤーが随時出品を行なっており、それらを150万人の会員が購入しています。ここから得られる大量のページ閲覧データや取引データをもとに、商品詳細ページで提示するおすすめ商品を出してみたり(レコメンデーション)、ある商品Xを買った人は別の商品Yも買う傾向にあるといったルールを抽出(バスケット分析)したりするわけです。最初は自社でサーバを用意してCloudera Managerで管理するといったことをしていました。しかし、ラボとして試してみるにしてはサーバ管理といった周辺作業が面倒なのと、バイマの成長に伴ってデータ量も増大していくこと(スケーラビリティ)を考えるとクラウドサービスを活用した方が良いということになりました。こうした中でSkytapやJoyent、そしてトレジャーデータのサービスを試用したことがあります。

そのときはウェブサーバのログをtd-agentで拾ってトレジャーデータのサーバに流し込み、ため込んだデータを分集計したりエクポートしました。その際、td-agent設定ファイルに書くログフォーマットについて太田さんとチャットしてカスタマーサポートを受けたことがあります。

今回は、そのトレジャーデータが新しいサービスを発表するというのでどんなものなのか気になったのと、太田さんが話すということなので参加してみることにしました。

新製品として発表されたのはアドホック解析エンジンのTreasure Query  Acceleratorと可視化ツールのTreasure Viewerです。これまではエンジニア向けの機能しかなかったのですが、ついにマーケティング担当者や営業担当者も使えるような製品を出してきました。ビッグデータ業界ではこのような流れがあるので特に驚きはないのですが、Treasure Query  Acceleratorはスキーマレスである点が特長だということです。

Treasure Query  Accelerator

上の写真はTreasure Viewerを太田さんがデモンストレーションしているところです。ドラッグ&ドロップで操作できるなどUIを工夫しているようです。

トレジャーデータを活用している顧客の例として回転寿司チェーンのスシローの話がありました。注文時に使用するタッチパネルのクリック(?)データを分析し、寿司ネタの表示配置を変更したところ売上が大幅に増加したということです。ウェブページのボタン配置最適化と似ています。

PentahoやTableauといったアドホック分析・レポートツールや、ストリーミングデータをリアルタイムに処理するCEP(Complex Event Processing)はビッグデータの中でもアツい分野なので、EG labを活用して今後も注目していきたいと思っています。